今回は、資産形成の柱となる日本経済について、お伝えします。
要約
・2013年、日銀が金融緩和を発表した
・消費者に実感は薄いが足元からインフレが起こっている
・今の経済に適した資産形成をする必要がある
2013年4月4日、警告音と共にテレビのニュース速報のテロップが出たんですが、覚えてらっしゃいますか。私は完全スルー組です笑
日銀が量的・質的金融緩和を発表!
そしてその内容とは!!
①物価安定の目標は「2%」
達成期間は「2年」を目標にできるだけ早期に
②マネタリーベースは2年間で「2倍」に
③国債保有額・平均残存期間は2年間で「2倍」以上に
どんな印象を持たれているでしょうか?
2好きやな。
正直、ほとんどの国民は、訳がわからずにスルー。。。
日銀総裁の立場上、正式用語で伝えないといけないのでどうしても難しく聞こえますね。
わかりやすく言うと、
①物価を2年で2%引き上げます。
②お金の流通量を2年で2倍にします。
③国債を買う量を2年で2倍にします。
もっと簡単に言うと、
「今から物価を上げてインフレを起こしますよー」
ということです。
いわゆる「黒田バズーカ」です。
国は為替介入をしていないのに
この日から1週間でドル/円レートが93円→103円と円安に進行しました。
マーケットへのインパクトはとても大きかったと言えます。
さて、インフレを起こすということでしたので、これまでの経済の流れを振り返ってみます!
戦後〜1990年頃:戦後復興+高度経済成長によるインフレ
1990〜2013年:バブル崩壊に伴う経済停滞によるデフレ
2013〜現在:アベノミクスによる金融緩和インフレ
アベノミクスで経済の流れが変わりました!!
そして現象がまだそこまで現れていないので実感が薄いですが、
本質としては、今の日本は絶賛インフレ中です!
さてさて、今起こっているインフレと、高度経済成長の時代のインフレは同じものでしょうか?
これの捉え方で、資産形成の方法も変わってきます。
答えは【No】です!
高度経済成長時代のインフレは、
戦後人口が増加→消費が増加して物が不足→物の価値が上がる→インフレ
アベノミクスのインフレは、
お金の流通量を増やす→お金の価値が下がる→物価が上がったように見える
実際、世の中に出回っている現金は、2013→2018年で30%増加しています。
勘のいい方はもうお分かりですね。
2013→2018年の5年間で現金の価値が30%目減りし(安くなり)ました。
野菜に例えるとわかりやすいですね。
気候が安定して沢山流通すると安くなる、逆に少ないと高くなる。
投資の観点でいえば、
2013年で現金100万円持っていた人は、
2018年には最低でも130万円になっていないと、元本割れを起こしていることになります。
銀行預金も投資の一つです。日本は1990→2012年に長期のデフレを経験しているので(失われた20年)、日本国民は貯金が好きな方が多いです。
銀行は額面保障であって、価値保障はしてくれないので、
今回の低金利インフレ時に銀行預金していた人は、残念ながら投資失敗ということになります。
お金の価値が下がるインフレ時に役に立たないもの=額面保障されているもの
・銀行預金
・円建ての保険
役に立つもの=価値が保全されるもの
・現物商品(金、不動産等)
・外国通貨建ての保険
私は今後もインフレが続く可能性が高いと考えており、それに基づいた資産形成をしています。
+αそれを後押しする背景もあるのでまたお伝えします。
それでは。